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MUPアウトプット用

商品を変えずに価値を上げる(前編)

< 商品を変えずに価値を上げる >
 
現代は、「買い手」より「売り手」が多い時代。
昔は家電量販店がオープンしたらオープン初日にお客さんが殺到していたが、今の時代はそうじゃない。
ネットで「洗濯機」と検索すると大量に出てくる、ボタン一つで買える時代。
Amazonにはたくさんの商品があり、下手すると購入した当日に届く。
そんな便利なこの時代に、ただ商品を売っているだけでは売れるわけがないのです。商品に、他と違う価値を付けなければならない。
 
例えば、ハンバーガー店。知名度も売り上げもマクドナルドに勝てないと思ったモスバーガーは「ライスバーガー」を販売。
マクドナルドには無い、新たな商品を売り出す事によって、売り上げをあげた。
これは、「商品」そのものを変える戦略だが、今回の話はそうではない。
「商品」は変えずに「商品の周り」を変えて、商品の価値を上げる、というお話だ。
 
< 時間を変える >
 
この時間は、「時刻」と「速さ」の二つに分かれる。
 
ユニクロの経営者は、昔、とある商店街で服屋さんをやっていた。
営業時間は11時~20時、でもなかなか売れず悩んでいたところ、服を買いに来るのは学生が多いことに気づいた。
学生は朝から学校へ行き、学校が終わると塾や部活へ行く。今の営業時間だと学生が来店しにくい。
そこで、朝6時から店をオープンさせたところ、登校前の学生がたくさん訪れるようになり売り上げが上昇。成功した。
 
また、とあるドーナツ屋さんは、ドーナツを一つ700円で売っている。
そして営業時間を週2日の(木曜と金曜だったかな?)の14時~16時、に限定した。週に4時間しか空かないお店。
そうする事によって、「その時間しか買えない」という価値が付き、店にはお客さんが殺到したそうだ。
 
このように、「時刻」という意味での「時間」を変えてみるのも一つの戦略。
 
他にも、深夜カフェや深夜図書館、深夜の美容室、など、色々な提案が考えられる。
 
次に「速さ」。
ドミノピザの社長は、以前、別の配達ピザ屋さんで働いていた。
そこはピザの生地にこだわっていて注文からピザが出来上がるまで30分以上はかかり、お客さまから「遅い」というクレームがよく入るようになっていた。だがその店の店長は、自分の店のピザは生地にこだわっているから仕方がない、と一点張り。
 
ドミノピザの社長は気付いた。宅配ピザを頼む人は、お腹がすいている、お腹がすいている人は味よりも速さが重要なんだと。
そこでその店を辞め独立し、何よも「速さ」を重視した宅配ピザ屋を設立。
「30分以内に届かなかったら全額返金します!」というサービスを始めたところ大成功。
 
このように商品提供の「速さ」を考え直してみるのも何かのヒントになるかもしれない。
 
< 名前を変える >
 
鼻セレブ」は昔「モイスチャーティッシュという名前だったそうだ。
商品そのものは鼻セレブと何も変わっていないが、なかなか売れなかった。そこで名前を「鼻セレブにしたところ爆売れ。
 
MUPも、「ゾウさんクラス」「ウサギさんクラス」という名前にしているのも、オンラインスクールという胡散臭さを消すため。
例えば「プラチナ講座」「プレミア講座」みたいな名前にしていたらこんなに生徒は増えなかったかもしれない、とのこと。
 
商品は変えずに商品の名前を変えてみると、その商品に新たな価値が付くかもしれない。
 
< 場所を変える >
 
商品を売る場所を、変える。
とある焼肉屋さんは、秘伝のタレがとても美味しいと有名だったが客足はそんなに伸びず
そこで、その秘伝のタレのネット販売を始めた。
そうする事でそのタレに何が入っているのか?との問い合わせが多数。
「お店に来店してくれた方に教えます!」と言うと、来店するお客さんがとても増えた。
 
また、最近は本屋でなかなか本が売れない時代。どうすれば売れるようになるか? → 場所を変える。
例えば、母の日に本を売りたかったら、花屋に本のコーナーを作る。
カーネーションと一緒に母に送りたい本10選」のような見出しでコーナーを作れば、売れる。
このように、商品を売る場所を変えることによって、売上が伸びる。